CHAPTER 08 顧客
顧客とは、お客様のことである。
お客様の中には、わがままな人もいれば理不尽なことを主張する人もいる。
お客様の言うことはすべて正しい、というのは本当だろうか。
残念ながら本当である。
いかなるお客様も、あなたに何かを教えてくれるために目の前に現れたのだ。
正確に表現すると、あなたを育ててくれるために目の前に現れたのだ。
面倒なお客様が、偶然あなたに声をかけたのではない。
数いる店員の中から、わざわざあなたを選んで指名してきたのだ。
そこには必ず何らかの理由がある。
「嫌だな」と感じるお客様は、あなたと酷似してはいないだろうか。
「偉そうだな」と感じるお客様は、普段のあなたとまったく同じではないだろうか。
すべてのお客様は、あなたの分身である。
あなたという人間は、今まで出逢ったお客様の集大成なのだ。
やっぱりお客様は、神様であり先生なのだ。
千田琢哉
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