失敗する言葉
10年後に笑いたければ、「NGワードを使わない」ただ、それだけで良い!
Prologue
必ず成功する「魔法の言葉」はないが、必ず失敗する「悪魔の言葉」はある。
本書を読み終わったあと、あなたのまわりにいる「うだつの上がらない」上司や同僚を見て、あなたは笑い出してしまうかもしれない。
なぜなら、そういう人たちが、そろいもそれって本書に書かれているNGワードを連発していることに気が付くからだ。
本書に出逢う前の自分を見ているような感覚になるかもしれない。
コンサルタントとして、過去10年間で1000人を超える20代のビジネスパーソンたちと膝を突き合わせ、1対1の喜怒哀楽に満ちた対話を繰り返してきた。
その過程で、10年後に成長した人と落ちぶれた人には、明確になった1つの違いがあったということに気が付いた。
見事に落ちぶれていった20代たちは、NGワードなるものを頻繁に口にしていたのに対し、現在成長して大活躍している人たちは、20代の頃決してNGワードをお口にしなかった。
笑い事ではなく、ただそれだけの違いだったのだ。
ここから私は教えられた。
ビジネスに限らず人生すべてにおいて、「これを言ったら必ず成功する」という言葉などないのに対して、「これを言ったら必ず失敗する」という言葉はあるということだ。
それが本書で取り上げたNGワード、つまり「使ってはいけない言葉」だ。
人は一度身につけてしまった悪癖を取り除くためには、最低でもそれを身につけた3倍の時間を要するといわれている。
つまり、あなたが今20代であれば、仮に本書で取り上げたNGワードを口癖にしていたとしても、まだ時間は十分に残されているということだ。
前著『死ぬまでに仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』では、「たくさん良い言葉のシャワーを浴びる」ことの重要性を説き、お陰様でベストセラーとなり、たくさんの反響をいただいた。
今回の本で伝えたいことは、「NGワードを毎日意識して、使わない」。
ただ、それだけだ。
そうすれば、あなたは30代になったら間違いなく成長して羽ばたくことができる。
NGワードを使い続けると、言い訳がましく逃げ続ける「負け犬人生」で終わってしまうのだ。
口で発した言葉を1番身近で耳にしているのは、ほかの誰でもないあなた自身だ。
どんなに小さな声で囁いても、声帯のすぐ上にある、あなたの2つの鼓膜が瞬時にキャッチしている。
人はただ一人の例外もなく、自分で発した言葉どおりの行動をするようになり、それが習慣化されて人生を創っている。
NGワードはマナーと同じく、恥をかきながら自ら動いて身につけていくものだ。
本書ではNGワードがいかにカッコ悪いか、なぜ落ちぶれるのかの理由を述べた。
英単語や歴史の年号の無味乾燥な暗記と違い、理解を伴った一生モノの財産になるはずだ。
本当に恥ずかしいのは、自分が恥ずかしいことをやっているのに、恥ずかしいと気づかないまま人生を終えることである。
20代のうちに、自分が恥ずかしいことをしていることに気づけば、あなたの将来は明るい。
2011年7月吉日
南青山の書斎から
千田琢哉
0コメント